漢方短期実地研修

漢方医学教育 短期実地研修 支援事業

東京女子医科大学附属東洋医学研究所

受講者
私立大学 産婦人科            M・Sさん
研修先
東京女子医科大学附属
東洋医学研究所
コース・期間
「週1日コース」
17日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
日頃より産婦人科における漢方治療の有用性を実感しており、機会があれば漢方診療をより詳しく学びたいと考えておりました。
望診、舌診、腹診、脈診などの基本的診察技術だけでなく、患者さんとの信頼関係の構築の中で病状に合わせて多岐にわたる漢方の選択肢から処方を決定する知識の豊富さに圧倒され、大変学ぶことが多く感じました。
外来診療が終了してから行われる勉強会での傷寒論輪読でも、診療の時に垣間見えた知識の裏付けを丁寧に解説してくださり一つ一つの処方や生薬についても理解を深めることができました。
結果的に、所属病院での勤務時間の変更に伴い、半年間の研修となってしまいましたが、この半年間の研修で、東京女子医大の先生方の大変熱心で患者に親身な漢方診療を学ぶことができました。
私も、知識と論理的な思考を元に患者さんの悩みに寄り添える漢方処方ができることを目指して、また日々研鑽を積んでいきたいと思います。
また、今回の学びを活かして後輩の漢方教育にも取り組んでいきたいと思います。
受講者
総合病院 皮膚科            T・Kさん
研修先
東京女子医科大学附属
東洋医学研究所
コース・期間
「月1回コース」
7日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
 実臨床で漢方薬を活かしたいという思いが漠然とあったものの、患者さんに合ったものを処方する術がなく、実際に処方する機会がほぼない状態でした。西洋医学の専門研修に目処がついたのを機に漢方薬を学ぶ機会を探していたところ、こちらの研修プログラムを知りました。
 どの診察室でも、先生方は患者さんの話にしっかり耳を傾け、腹診や脈診・舌診なども加味し、その時々の体の変化・季節にも柔軟に対応した漢方薬を処方している様子がとても印象的でした。ここしばらくは西洋医学の細分化された専門研修に身を置いていたのもあり、一人の患者さんが患う様々な分野の症状に対して漢方薬が対応でき効果を発揮する様子がとても新鮮でした。
 また研修を通して、今までは漠然としていた自分が漢方薬に求めていたことの一つが“養生”であるということに気付くことができました。“疲れないように” “ストレスを貯めないように” “無理をしないように”と伝えるのみならず、それに個々の患者さんに合った漢方薬を添えることができたら、何て素晴らしいのだろうと感じました。
 今回の研修を通して、ますます漢方を学びたい気持ちが高まり、きちんと自信をもって使いこなせるようになりたいと、漢方専門医を目指す足掛かりとなる経験をすることができました。
受講者
私立大学病院 消化器内科
Y・Nさん
研修先
東京女子医科大学附属
東洋医学研究所
コース・期間
「1週間コース」
6日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
在宅高齢者に対して訪問診療を行う際に、西洋医学だけの治療では改善しない症例や、漢方治療が奏功した症例を経験したために研修を希望しました。研修では総論的な内容に加えて各科で頻用する処方の講義や生薬の実習をして頂き、系統的に勉強することができました。また、古典の抄読会や困難症例の検討、文献を拝読させていただき、東洋医学における研究の視点や考え方に触れることができたことも良い経験でした。漢方外来にも陪席させていただき、実際の先生方の診察の流れ、証の診断や処方した方剤を選択する根拠を学ばせていただきました。これまでは全て医学書で読んだのみの知識で疾患に対して方剤を処方しているだけでありましたが、先生方の診察を拝見することで東洋医学や方剤との距離感が少し縮まったような感覚を受けました。さらに実際に症状が良くなった患者様のお話も聞くことができ、明日から自分も実践したいという気持ちが強くなりました。今後は訪問診療においても四診を行い、証を診断して個人に合った漢方を処方していきたいと考えています。
受講者
私立大学 精神・神経科
S・Aさん
研修先
東京女子医科大学附属
東洋医学研究所
コース・期間
「3ヶ月コース」
41日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
初期研修医の時に漢方に関して学んだ経験があり、その際に東洋医学に関してもっと知識を深めたいと考えるようになったためこの度は研修を希望させて頂きました。学習内容としてはクルズスを通して総論から各論に至るまで基本的な東洋医学の考え方を学び、更に外来の陪席につかせて頂きました。3カ月目からは初診患者さんの予診も行わせて頂きました。また鍼灸の見学もさせて頂くことが出来ました。研修当初は正直なところ漢方薬の名前もあやふやなものが多く、基本的な診察に関しての知識もあまり持っていませんでした。しかしながら先生方にとても熱心にご指導頂き、クルズスや外来の陪席を通して実際どのような考え方で、どういった製剤を使用しているのかということに関して勉強させて頂くことが出来ました。2カ月学んだことを生かし、3カ月目からは実際に初診患者さんの予診をさせて頂くことで更に知識を深めることもできたと思います。研修を通して漢方外来を受診されている患者さんは精神科にも通院している方も多く、精神科では心気症として治療をされているような方々も大勢受診していらっしゃるということがわかりました。そのため今まで西洋薬のみで治療を行っていた患者さんの中でも漢方薬を使用することでより良い治療ができる方もいらっしゃるのではないかと感じました。今後は3カ月で学んだことを臨床の場でも活かして参りたいと思っております。
受講者
国立病院 産婦人科
A・Kさん
研修先
東京女子医科大学附属
東洋医学研究所
コース・期間
「週1日コース」
50日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
研修志望動機;臨床診療において西洋医学では対応出来ない病状・症状を経験することがあります。その場合でも東洋医学的には経験・治療例があることがあり、的確な診断処方を行える様学び直したいと思ったのが研修を始めたきっかけです。学習内容;実際の外来陪席、初診時の予診や弁証、方剤決定や講義実習を通して漢方処方の基礎を学んでいます。成果/感想;診療陪席、多くの先生方からの指導下に実際症例から診察法・処方を学び、また古典や教科書の見方、考え方を多角的に学ぶ事が出来ています。今後はこれらの知見を通常診療に取り入れながら、さらに知識を広げ深めていきたいと思っています。
受講者
私立大学病院 麻酔科 助教
F・Yさん
研修先
東京女子医科大学附属
東洋医学研究所
コース・期間
「2日コース」
2日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
 麻酔科専門研修プログラムの一環でペインクリニック部門に従事する機会がありました。ペインクリニック診療では神経ブロックや鎮痛薬だけでなく、痛みの治療に漢方薬を用いることを知りました。また痛みの経過が長期に及ぶ症例では、不安や不眠、喉のつかえ感といった様々な身体症状が現れることがあり、これらにも漢方薬の併用が有効ということに大変興味を持ち、短期実地研修に応募しました 。外来陪席では再診だけでなく、初診における漢方診療に特徴的な診察を学ぶことができました。これは主に手術麻酔に従事する麻酔科医にとって、漢方入門書を読むだけでは得られない貴重な経験となりました。生薬実習では漢方薬の剤形の違いに始まり、薬研を用いた本格的な調剤体験、さらに各メーカー毎のエキス製剤の違いについて学びました。また輪読会では、テーマが偶然にも上下肢の疼痛についてで、ペインクリニックにも通じる大変有意義な内容でした。今後はペインクリニック専門医を取得し、当院でのペインクリニック外来における漢方診療の有用性について検討することが当面の目標です。その後は漢方診療の専門性を高めるため、内外を問わず長期の研修プログラムへ参加する予定です。
受講者
私立大学 医学部 救急科 助教
U・Nさん
研修先
東京女子医科大学附属
東洋医学研究所
コース・期間
「週1回コース」
36日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
私は学生の頃を振り返ると、薬剤師の父や友人の影響で漢方医学に興味はあったと思います。ただ自分の大学の研修コース等身近には漢方を専門深くで学ぶ環境は見当たらず、漢方医を目指すという発想自体ありませんでした。その後、これまで漢方の古典や成書での知識を自分なりに学んできましたが、自分の所属する科が救急科であったこともあり、臨床で処方する経験が不足していると感じ東京女子医大での研修に参加を決めました。外来の陪席や症例検討・勉強会を通して、漢方の症例の幅広さを目にすることができ、いつも驚きの連続でした。また学生実習にも参加させていただき実際に生薬を手に取り、昔ながらの方法で煎じてみることが出来るなどその成り立ちや楽しさの一端を垣間見ることのできる内容で、授業を当たり前に受けられている学生達がうらやましく感じる内容でした。研修を通して外来での多岐にわたる症状の患者を実際に診療し、処方に対する反応などや注意点に関しても実臨床で実感することができたと思います。また自分や家族の健康管理に関しても漢方の知識はとても有用で、子育て中の身として本当に学んでいて良かったと思えます。今後は勤務の内容が老年医療に深く携わる予定であるため、さらなる症例の積み重ねと研鑽を積んで、高齢者の健康増進や体力の維持、現代医療ではカバーできない種々の症状に対して、効果が出せるよう努力を続けたいと考えます。