漢方短期実地研修

漢方医学教育 短期実地研修 支援事業

広島大学病院 総合内科・総合診療科 漢方診療センター

受講者
大阪府の市中病院 小児科            M・Iさん
研修先
広島大学病院
漢方診療センター
コース・期間
「2~3日コース」
2日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
■研修志望動機:一般小児科外来では、起立性調節障害やIBSなど西洋医学のみでは対応が困難な症例にもしばしば出会うため、漢方薬を処方するようになりました。しかし教科書を読むだけではわからないことも多く、小児漢方懇話会に参加したところ、そこで研修のことを知り、小川教授が漢方理論を交えて講演をされていたので広島大学病院漢方センターで漢方診療の研修を受けたいと思い志望しました。
■学修内容:主に漢方外来の見学を行い、患者さんの脈診・舌診を実際にたくさん診させていただき、腹診も数人診察させていただきました。その他に朝のカンファレンス参加、東洋医学講義の聴講、鍼灸師さんの診療見学、病棟回診も見学させていただきました。
■成果/感想:漢方処方を始めたばかりの私にとって、舌診、脈診、腹診を実際に体験し、カルテ記載方法、診察の様子を見学することは貴重な体験でした。特に、ベースの基礎疾患に対して西洋医学の治療を受けつつ、プラスアルファの診療を希望して小川教授の漢方外来を受診した患者さんに対して、西洋医学の治療を理解した上で漢方診療を理論的に行う小川教授の診察を見学して、もっと漢方医学も学びたいと思いました。今回の研修を受けて、これまでと同じ漢方薬を処方するにしても、教科書を読むにしても、理論立てて考えていくイメージが少しですがつくようになったと思います。また朝のカンファレンスでは、診療、研究、教育に関して医局メンバーの方々が気持ちよく意思疎通を行っている様子がとても素敵だなと感じました。
■これからの希望者へのアドバイス:私のような東洋医学初心者でも快く研修を受け入れてくださり、実際の脈診もさせていただけます。興味があれば思い切って申し込むと良いと思います。また小川教授の著書の「Kampo Medicine 経方理論への第一歩」を持参すると見学がより一層充実すると思います(私は一緒に外来見学していた先生が持っていたので広島大学の生協で購入しましたが、研修中に手に入って良かったです)。
受講者
一般病院 小児漢方内科            M・Sさん
研修先
広島大学病院
漢方診療センター
コース・期間
「2~3日コース」
2日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
今回の志望動機は、漢方薬の研究(大学院での研究内容)について知りたいと思い、申し込みました。広島大学漢方診療センターでは、漢方薬や鍼灸について複数の研究が行われておりました。漢方薬と鍼灸の治療を組み合わせ、より科学的な根拠を持って東洋医学を発展させていくための先生方の熱意を感じました。また留学生も多く、文化の違いを認めながらも東洋医学という同じ目標に向かって、高めあう雰囲気が素晴らしかったです。小川教授の外来では、経方医学において大変重要な脈診についてご教授頂きとても勉強になりました。病因病理の本質を捉えながら、処方を組み立てることで、複雑な病態に対しても再現性がある治療ができるのだと、改めて初心に戻りました。さらに、中田先生の医療マネジメントの講義は年次を重ねるごとにまた聞きたいと思うほど、医療の現場において欠かせない要素が沢山ありました。ベンチャー企業としての役割も担われている漢方診療センターのフィロソフィーを感じた次第です。今後の取り組みとしては、やはり現状のできることをコツコツと継続しながら、「アウトプット」する大切さを実感しました。症例報告を丁寧に行うことで症例集積に結びつき、1つの指針が出る。朝の輪読会でも「成就の秘訣はやり続けることにあり」と教えていただき、一歩一歩を積み重ねていこうと再度決意した次第です。お忙しい中丁寧にご教授頂きました小川教授、河原先生、中田先生、そして温かい教室の皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
受講者
一般病院 リハビリテーション科            H・Yさん
研修先
広島大学病院
漢方診療センター
コース・期間
「2~3日コース」
2日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
 日常診療の中で漢方薬を処方することも多いですが、「さらに診療の幅を広げたい」、「自信をもった漢方薬を処方したい」、と漢方薬処方をするたびに感じていました。また将来、漢方専門医を目指す上で、基礎となる漢方の知識や診察方法を体系的に習得したいと思うようになり、このたび広島大学病院漢方診療センターの研修に参加させて頂きました。
 漢方診療センターでは先生方が各診療科と協力し診療にあたる姿や、実臨床の中での四診を行う姿を拝見することが出来ました。また鍼灸師の方々と協力し、患者さんの治療に望める環境も大きな特色でした。大学病院ならではの施設も整っており、付属植物園で生薬や茘枝を見学できたのは貴重な体験でした。臨床のみならず研究も教室をあげて進めていく熱意も感じました。
 漢方診療を今後研修していくにあたり良い基礎骨格が形成できる環境であり、来年度から一緒に学ばさせて頂きたいと思うに至りました。指導教官はじめ教室スタッフの皆様方にも今回の研修で様々ご配慮頂き、ありがとうございました。話しやすい、風通しの良い教室なので、少しでも興味を持たれた方はぜひ一度見学に訪れてみてはいかがでしょうか。
受講者
国立大学病院 整形外科
A・Mさん
研修先
広島大学病院
漢方診療センター
コース・期間
「2~3日コース」
2日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
 医学生時代から小川先生には金沢大学で実習や研修の指導をしていただいていましたが、整形外科専攻医として診療に従事している間は漢方の使用機会はまれで、学習も中断された状態となっていました。今回、整形外科として漢方を用いた診療を積極的に行っていくという計画が上がり、改めて漢方の勉強を始めるとともに外来陪席の機会をいただくため、研修をお願いいたしました。
 整形外科主体の病院での漢方外来、大学病院での漢方外来で陪席させていただき、漢方治療が奏効している症例から学ぶことが多くありました。研修後にこれらの症例の病態、証を考え直し考察を深めたいと思います。
 今回の研修を通して今後の外来診療に向けてするべきことが明確化しました。日々研鑽を重ね、さらに将来的には整形外科や手外科領域で漢方を使った有効な治療が行えるよう尽力できればと思います。
受講者
公立病院 総合診療科
T・Yさん
研修先
広島大学病院
総合内科・総合診療科
漢方診療センター
コース・期間
「2~3日コース」
3日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
【志望動機】総合診療科の中での漢方科の在り方や、大学病院での漢方外来の診療の様子などを知りたいと思って見学に伺いました。【学習内容】大学病院の総合診療科外来の見学、大学病院での漢方外来の見学、市中病院での漢方外来を見学など。【感想】大学病院の総合診療科外来に継続的な通院が必要な患者は原因がはっきりせず不定愁訴的な訴えであることが多く、総合診療科医は患者の心理的なケアを中心として患者に寄り添いながら診療の継続性を保っていました。そのような患者の訴えの在り方は、漢方外来を受診する患者に近いものがありました。これらのことから、総合診療科外来も漢方薬の良い適応だと感じました。また、市中病院での漢方外来を初めて見学することができました。これまで複雑化した症例に対する漢方外来の診療場面しか見たことがなかったので、新鮮でした。その病院では筋骨格系由来の疼痛に対して漢方薬が著効する場面を経験することが出来ました。一般的に西洋薬でなかなか疼痛コントロールできずに苦労することが多いため、患者が「良くなりました」と明確に答える場面が印象的でした。【今後の取組】まずはモダン処方だけではなく、中医学的な分析を踏まえた上での漢方薬処方ができるように研鑽したいと感じました。
受講者
国立病院 救急医療部
H・Kさん
研修先
広島大学病院
漢方診療センター
コース・期間
「2~3日コース」
2日間
研修志望動機・学修内容・成果/感想・今後の取組み・これからの希望者へのアドバイスなど
漢方医学を医学部2年生から学んでおり、現在は総合診療専攻医の立場で日々、患者さんに必要があれば漢方薬を処方している立場である。今後の漢方医学の発展のためにも、漢方教育や漢方研究は必要不可欠であると考える。今回は将来的に漢方の臨床研究(教育)を実働していくためにどのような進路を歩んでいけば良いか見極めていくために研修を志望した。実際に、広島大学公衆衛生大学院や医学系博士課程に関わる医師と面談をし、御影雅幸先生の「大黄・麻黄・人参」の関するご講演を受けて、広島大学医学専門プログラム(博士課程)に進学して、漢方の研究を行っていくための具体的なビジョンが見えてきたのが大きな成果である。これからは実際の進学の準備を進めていき、更に来年度からの漢方専門医取得のためにも更に精進を続けていきたい。